2020.11.05
浅倉利衣直伝 発酵食を使ったヴィーガン和食レシピ
海外ではスーパーに行けば様々なヴィーガン食品が手に入ったり、レストランに行けばヴィーガンメニューが用意されていたりと、市民権を得ているヴィーガンですが、日本ではまだまだ馴染みのないもの。
このコラムでは、時々ヴィーガンを実践している人へのインタビューやヴィーガン商品のリサーチなどを通じ、ヴィーガンの魅力についてお伝えしていきます!
ヴィーガン料理ってどうも味が淡泊…
かつお出汁やコンソメなどの動物性食品を一切使用しないヴィーガン料理。「淡泊な味で物足りない」というイメージをお持ちの方も多いのではないでしょうか。
しかし、日本の伝統食品である「発酵食品」を使用することで、味わい深いヴィーガン料理を作ることができます。
今回は、発酵スペシャリストの資格を持ち、発酵ワークショップも開催されているライフスタイルプロデューサーの浅倉利衣さんに、発酵食品を使ったボリュームたっぷりのヴィーガンレシピを教えて頂きます!
「車麩の肉じゃが風」
発酵食品である醤油を使用したヴィーガン料理。
ヴィーガン料理は、味にインパクトを出すためにスパイスを使用したものが多いですが、馴染みのないスパイスを使うより、発酵食品を使った方が日本人には親しみやすい味になります。
また、車麩は味も染み込みやすく食べ応えもあるので、お肉の代わりになります。
浅倉さんのお気に入りは全粒粉で作られたオーサワの車麩。
常温で日持ちもするので備蓄用にもGood!
INGREDIENT
- じゃがいも4個
- にんじん 1本
- 玉ねぎ 1個
- 糸こんにゃく 1袋(200g)
- 車麩 4個
- (A)酒 1/2カップ
- (A)水 1と1/2カップ
- (A)てんさい糖又はメープルシュガー 大さじ4と1/2
- (A)醤油 大さじ4
- (A)サラダ油 大さじ2
- <トッピング>
茹でた絹さやや枝豆
INSTRUCTION
車麩は水かぬるま湯に浸し戻した後、両手にはさんでギュッと水けをよく絞る。
4等分に切った後、熱した油でサッと素揚げし、油をきっておく。
*素揚げしてから煮るとコクが出て美味しい。
じゃがいもは皮をむき、大きめの乱切りにする。
玉ねぎはくし形切り、にんじんは乱切りにする。
糸こんにゃくはアク抜きが必要な場合は下茹でしておく。
鍋にサラダ油を熱し、②を炒める。
油が全体に回りなじんだら、①とAを加えて落とし蓋をして煮る。
途中、1,2回鍋返をし様子を見て、煮汁が1/3量ほどになるまで煮る。
器に盛り、トッピングを足して完成。
天然醸造の醤油を選ぶことがポイント。
醤油の原材料は本来、大豆・小麦・食塩のみ。余計なものが入っていない醤油は、旨味もコクも栄養価も違います。
Oisixでも天然醸造の醤油を販売しています。
木桶仕込み 国産丸大豆しょうゆ|Oisix
麩に出汁がしみこんで美味しい…!
パープルキャロットでも麩を使った「生麩の揚げ焼き天丼」などのミールキットを販売していますし、麩とヴィーガン料理って相性が良いですよね。
2品目に紹介して頂く発酵食×ヴィーガンレシピは「アボカドキュウリの塩ナムル」
主菜を作っている間に、さっと数分で簡単に美味しく作れてしまう副菜です。
発酵食品であるお酢を使用しています。
アボカドは、現代人に不足しがちと言われているビタミン・ミネラル・食物繊維をバランス良く含んでいるので、とってもヘルシー。
海苔にも、食物繊維をはじめたくさんの栄養が含まれています。
INGREDIENT
- アボカド 半個
- きゅうり 1本
- 海苔 全形半分
- (A)塩 小さじ1/4 (塩麹があれば、塩の代わりに”塩麹大さじ1/2”)
- (A)酢 小さじ2
- (A)ごま油 小さじ2
- (A)すりごま 小さじ2
- (A)ニンニクすりおろし 約半片(芽を取り除く)
- ※ Aをよく混ぜておく
- <トッピング>
みょうが
INSTRUCTION
きゅうりはめん棒などでたたいて割れ目をいれ、手でさいて食べやすい大きさにする。
より味が染みこみやすく美味しくなる。
アボカドは約1.5cm角に切る。
①と②にAを合わせて和え、海苔を手でちぎって入れ、優しくざっと混ぜて完成。
*みょうがが好きな方は、トッピングで加えると歯応えもありおすすめです。
海苔の量や、ニンニク、塩気の量なども、お好みで自由に調整してみてください。海苔多めでも美味しい。
塩麹があれば塩麹で作るのがお勧め。まろやかな旨味がより美味しくしてくれます。
酢は、色々な種類がありますが、米酢か穀物酢が作りやすいと思います。
添加物が入っいないシンプルなものを選ぶのがオススメです。
Oisixでも無添加の米酢を販売しています。
美濃特選本造り米酢|Oisix
今回教えて頂いた「車麩の肉じゃが風」「アボカドキュウリの塩ナムル」に、昆布出汁で作ったお味噌汁、玄米があれば、ヘルシーなのにボリュームたっぷりのヴィーガン和食定食の完成!
皆さんも是非作ってみてくださいね!


浅倉利衣 | ライフスタイルプロデューサー
ファッション業界に携わった後、妊娠出産をきっかけに食のインストラクターに転身。現在は、自分でできる簡単な発酵食作りに特化した「プクプクワークショップ」を主宰。すぐに暮らしに役立つ形で楽しく始められそうなスタイルが人気。また、食・ウェルネス・エシカル・教育を中心に執筆などでも活躍。発酵食スペシャリスト/食育インストラクター。


saho | Purple Carrot Staff
「ヘルスコーチ」の資格を取得した際、ヴィーガンが身体や地球に与える影響について学んだこと、アメリカで暮らしていた際に多種多様なヴィーガン商品を目にしたことなどからヴィーガンに関心を持つように。ヴィーガンの魅力を伝えるために、時々ヴィーガン生活をしながら、Purple Carrotメンバーとして奮闘中。
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