2020.07.02

興味がつきない異国の野菜料理 福原歩さん後編

―フレンチレストランで学んだハーブとスパイス

以前、会員制のフランチレストランで働いていたのですが、そこでの経験が、今の私の料理の基礎となっています。会員制ということで、比較的落ち着いて仕事ができたので、シェフには色々と教えてもらいました。そのシェフがオーセンティックというより前衛的なフレンチを作る方で、そこでハーブやスパイスの種類、使い方など習いました。意識していなかったのですが、今やっているケータリングでの盛り付けなどもフレンチの影響が大きいのかな、と思ったりします。

 

―お野菜はなんと言っても「旬」が1番

お野菜はやはり旬のものを中心に食べるようにしています。今はまっているのは、夏野菜の揚げ浸し。ナスやズッキーニ、ピーマンなどを使うのですが、オススメなのはヤングコーン。特に今の時期はさや付きのヤングコーンがお店に出ていますので、是非それを選んでほしいです。さやつきのヤングコーンをそのままグリルに入れて焼いて塩で食べるだけで、本当に美味しい! 甘さが深く、香りも全然違うんですよね。やはりお野菜は旬のものが好きです。味も濃く、栄養もたっぷりで、しかも安い。いいことしかないです! 山菜やそら豆など、その時にしか食べられない食材は何よりも季節を感じられるので、基本、旬のものを選ぶようにしています。

 

―電子レンジで作るお手軽ヴィーガン

夏におすすめの野菜料理といえば、「蒸し茄子」です。茄子(3本)をラップフィルムに包んで電子レンジ3分温める。押してみて中が柔らかくなったら、手で皮を剥いて割くだけ。茗荷やネギなど薬味をたっぷりのせて、酢醤油をかけると、簡単ヴィーガン料理の出来上がりです。焼き茄子とは違って、茄子そのものの味をしっかり感じられ、さっぱりと食べられます。電子レンジで作れるので、「あと一品」という時にすごく助かる料理です。

 

―インドで出会ったベジタリアン料理に感動

私はこれまで「ヴィーガンになろう」と思ったことはありません。お肉も魚も好きですし。ただ世界各国の料理、特にインド、中東のご飯が大好きなので、そこへの好奇心がヴィーガン食への興味に繋がっているのだと思います。インドは昨年に行ったんですが、本当に楽しくて。「ここに住みたい!」って思った程です(笑)。訪れた南インドのコーチンでは、アーユルヴェーダ料理を習いました。アーユルヴェーダ料理とはその土地で作れた旬の食材を、その時の人間の消化力に合わせて調理した料理のこと。習ってみて思ったのですが、ほぼベジタリアン料理なんですよね。ベジタリアンカレーやお野菜のお惣菜4、5種類をバナナの皮の上に乗せたミールスを作ったのですが、本当に美味しくて。もともと料理にはスパイスをよく使っていたので、野菜との新しい組み合わせなど勉強に
なりました。

 

―料理で人の役に立ちたい

レストランで働いていた時は、そこに来た方を喜ばせることが仕事でしたが、もっと多くの人に喜んでもらうにはどうすればいいのか、を考えた時、独立という道を選びました。私がレシピを提供することによって、より多くの人と食事の楽しさを共有したいと思っています。

私の料理にはフルーツをよく使うのですが、日本は世界的に見てもフルーツの消費量が低水準なんです。フルーツを使ったレシピを提案することで、もっとフルーツの食文化が広まれば嬉しいなと思います。美味しい料理を家族や友だち、また知らない人や違う国籍の人も一緒にわいわい食べることが、私にとってそれが理想の食事。そのためにこれからも多くの人が笑顔になれる料理を作っていけたらなと思います。

 

Food Designer 福原歩(ふくはらあゆみ)

フードデザイナー/スパイス香辛料アドバイザー/薬膳アドバイザー。
19歳で料理の専門学校を卒業し、高級フランス料理店、イタリアン、カフェ、シーフード料理店などに携わる。
その後、カフェの料理長やメニュー開発などを経て、現在はフードデザイナーとして活動中。

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